こんにちは、うさぎ飼いです。最近読んだ面白い本をご紹介します。
クオリティ国家という戦略
著者の大前研一氏は、経営コンサルタントでありながら、理系の学位をお持ちのスーパーエリート。
本の紹介文はこちら↓
日本が21世紀を勝ち抜いていくための新しい国家戦略として、
本の紹介分より
経営コンサルタント・大前研一氏が「クオリティ国家」
戦略を提唱する。
巨大経済を誇る「ボリューム国家」中国に対抗する唯一の方法は、
スイス、シンガポールのように、
小国であっても高い国際競争力を持つ「クオリティ国家」
となることだ。これらの国々は、自国市場は小さいが、
世界から優秀なヒト・モノ・カネと情報を呼び込み、
ブランドをマネージメントし、豊かな国民生活を実現している。
本書は、こうしたクオリティ国家の実例を詳細に研究し、
日本が進むべき道を提示していく。
具体的な日本改革論として大きな反響を巻き起こす一冊!
新たな黄金法則、ここに生まれる!
他国と日本での事例を紹介しながら国家戦略の考え方が書かれているのが印象的でした。
グローバルな体制で、世界から優秀なヒト・カネ・モノを日本に集めるということがこれからの日本に必要とのこと。
クオリティ国家のためのヒト・カネ・モノ
戦略的に国の政策を考える上で不可欠な要素として、優秀な人材、お金、ものづくりの重要性が挙げられています。
この本では「道州制」という制度の導入が提案されています。
行政の資金の執行権を地方に委ねるという意味合いが含まれていて、例えばある地方では法人税免除!ということが出来てしまうかもしれません。そうすると、世界の富裕層の人達が日本の特定の地域に興味を示して、そこで産業が潤うかもしれない、という可能性が秘められています。
大阪都構想などは、この大前氏の考え方による影響が大きいそうです。都構想については「2重行政を改善する一貫として理解している」と菅官房長官のコメントもありましたね。
政治以外の取り組みとして可能か
実際に日本がクオリティ国家となるための取組として、この本では道州制という制度をあげていました。
政治家ではない私たちができることと言えば、選挙に行くだけ?と思いますが、政治以外の取り組みでも充分できることはたくさんあるんじゃないでしょうか。
例えば、「産業」と広く括ってしまうと、ほぼ全ての就業者が当てはまりますし、「人材」と広くみると、学生を含めた全ての人々が該当します。
学校、企業などの取り組みの一貫として戦略を考えるというのは、重要である一方で、これからの課題といったところでしょうか。
戦略という大切さ
日本の経済、政治、技術力などに関して、批判的な意見も多々ありますが、個人的な感想としては、日本はまだまだ底力があるのでは?と思っております。
この本には欧州などの事例を参考に、うまくいきそうな戦略が書かれていて、言い換えればいい見本があります。真似るべきところは真似ていき、日本に合うような政策に形を変えながら、よりよく変化していくことができるんじゃないでしょうか。
体制を変えると一口に言っても、相当な時間がかかるので、多くの人が同じ戦略を意識していくことが重要そうです。
この本を読んで、戦略を考えるということの重要性を再認識。
政治動向も合わせてウォッチですね。_φ( ̄ー ̄ )とても面白い本でした。
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